老後貧乏にならないための一番手っ取り早い方法は、『働くこと』。
その中でも一番余裕が生まれるのは、再雇用で働くパターンです。とはいえ、老後も働くと決めたとき、多くの人が気にするのは“年金が減らされるのでは?”という点。老後に働くと年金が減らされる人もいますが、減らされる年金は一部。しかも大半の人は心配ありません。
減らさせると心配して、働くことに躊躇しているなら迷わず働いてください。
定年後再雇用で働くと15年分の年金分になる
定年退職の年齢は会社によって異なりますが、65歳未満に設定されている場合、本人が希望すれば定年後も65歳まで再雇用することが会社に義務付けられています。
だれでも希望すれば65歳まで働くことができますし、65歳以上定年や定年制を廃止している企業もあり、会社員の場合、それまでの会社で働きつづける人が増えています。
再雇用後の月収は定年前の収入額にかかわらず一律20万円~25万円が一般的でボーナスもありません。年収にすると240万円~300万円ほどです。しかし、再雇用で60歳から65歳まで5年間働くとすると1,200万~1,500万円になります。
国民年金を40年間納めたときの老年基礎年金は満額78万100円(平成28年度時点)なので、1,200万~1,500万という金額は、15~19年分もの年金分に匹敵するので働く価値は大いにあると言えます。
また、60歳以降の収入が60歳時点の収入の61%未満まで下がると、60歳以降の賃金×最高で15%が給付される(60~65歳未満)高年齢雇用継続基本給付というものがあります。
60歳以降の賃金が仮に25万だとしたら、その15%の月額37,500円が給付され、これもまた老後資金の足しになりますね。
年金が減らさせる?年金減額の計算方法
年金減額の計算方法は65歳未満と65歳以上で異なります。
65歳未満の場合
収入を得て、年金を減らされるのは、61~65歳までの報酬比例部分(上の表の青い部分)のみが対象です。ただし年金と給与をあわせた月額約28万円までなら年金は一切減額されません。28万円を超えたときに超えた分の2分の1分が減額されます。
昭和36年生まれ以降の男性、昭和41年生まれの女性はは60~64歳年金はもらえないので減額されようがありませんので心配無用です。
65歳以上の場合
65歳以上で年金がカットされるのは、年金と給付をあわせた月額収入が47万円以上のとき。かりに月額47万円を超えると半額が年金から減額されますが、すでに充分な収入があるからこちらも心配はいりません。
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