一人暮らしの老後資金いくら必要?

老後の悩みはお金で解決できる場合がほとんど。老後にお金の余裕があるといろんな悩みが解決できます。一般的には“老後資金には3000万貯めておけ”などといわれますが、普通の一人暮らしの人が、本当に必要な老後資金はいくらなんでしょうか?

一人暮らし 老後資金いくら

老後一人暮らし必要な平均額は、約1500万円ですが、老後の暮らし方、もらえる年金額によってちがいます。その計算方法を紹介します。

 

老後一人暮らしに必要なお金の平均額

 

老後一人ぐらしに必要な生活費というのは、健康度合い、持ち家なのか賃貸なのかなど、人によって異なりますが、平均でいうと、総務省『家計調査2017』によると65歳以上の一人暮らしで無職の世帯の場合の平均の支出額が月約16万円

その内訳はこちら

食費 36,003円
住居費 12,299円
高熱水道費 12,622円
家具・家事用品 5,288円
被服及び履物 4,219円
保健・医療 8,041円
交通・通信 12,166円
教育 11円
教養・娯楽 17,384円
諸雑費などその他 36,757円
税金・社会保険料 12,085円
合計 156,875円

年金などの収入額が約11.2万円毎月約4.4万円ほど不足しています。65歳から90歳まで生きるとしたら、約1320万円不足します。

65歳の時点で、自己資金1300万程度を目標に用意しておきたいものです。

ただしこの生活費の内訳は

食費、住居費、水道光熱費、家事用品費、医療費、保険医療費、交通費、通信費、教養娯楽費、交際費、社会保険料、税金、雑費

 

といった、普通の生活をいとなむための生活費。税金や社会保険料他、支出は年々上昇傾向に、年金などの収入は減少傾向にあります。

急な病気や介護の費用はほとんどふくまれないので、さらに100~200万円用意しておくと安心です。一人暮らしで介護をしてくれる家族がいないことを考えると将来的には、介護つき有料老人ホームなどの民間施設に入る可能性もあります。そうなると、別途1000万~準備が必要です。年金内で支払える公的な介護施設に入れたら、そこまでの金額は不要です。

いくら必要なのかは、考え出すとキリがありません。まずは平均額を参考に自分の貯金目標額を決めましょう。

 

老後、90歳までの老後資金計算方法

老後にかかる生活費用は、本人がどんな生活を望むかによって変わります。老後の生活費は食費や教育費がなくなりますが、医療費や介護費など増える費目も発生しますので、現役時代の7割が目安です。

更に詳しく知りたいなら、男性は85歳、女性は90歳までの老後資金をシュミレーションして計算してみます。

現時点では、65歳から公的年金が支給されます。定年が60歳として、60歳から85歳または90歳までの約30年間に必要なお金を計算し、今持っている資産とこれからもらえる年金や退職金を引いたお金これからためなければいけないお金です。

老後30年間にかかる費用ー(今持っているお金+老後にもらえるお金)=ためるべきお金

 

老後にかかる費用

老後にかかる費用も人それぞれですが、仮に老後一人暮らしの支出の平均すると約20万円になります。

20万円×12ヶ月×30年=7200万円

こちらは先程の普通の暮らしにかかる費用なので、これに加えて年に一度旅行に行きたい、病気がちなので医療費は他の人よりかかるという場合はその分をプラスして計算してくださいね。

 

今持っている自己資金

自己資金には今ある手持ちのお金以外にもいろいろあります、詳しくはこちらを参考にしてください

 

老後にもらえるお金

【年金】

老後にもらえるお金は、退職金・年金ないろいろあります。一人暮らしの単身無職世帯の平均収入額11.2万円

11.2万円×12ヶ月×25年間(65-90歳まで)=3360万円

自分がもらえる年金がいくらなのかわからない人はこちら⇒年金について

 

【退職金】

定年時の支給金額の平均は、高校卒が1,219万円、高専・短大卒が1,234万円、大学卒が1,383万円 となっています。(平成 26 年「中小企業の賃金・退職金事情」調査の特徴 参照)

【働く】

老後にお金をもらうには他に“働く”という選択肢もあります。再雇用や継続雇用をしてくれる会社も多いので、60歳から65歳までは働けるなら働きましょう。老後資金に余裕ができます。働くと年金が減らされるのでは?→そんなに心配することもありません

まとめ

さて、計算方法にもどると、

老後にかかる費用ー(持っているお金+老後にもらえるお金)=ためるべきお金

 

でしたよね?自己資金は人それぞれなので、仮に1,000万円持っているとして、その他は平均額を当てはめてみますと、

7,200万円ー(自己資金1,000万円 + 年金3,360万円 +退職金1,250万円 )=1,590万円となります。暮らしぶりによって、手持ちのお金によって差がでると思いますので、自分の老後を想像して、どんな生活をしたいか、それにはどのぐらい必要かを加えて計算してみてくださいね。

 

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