一人暮らしの老後資金にいくら必要なのか、いくらためる必要があるのかを把握するためにまずやることは一人暮らしをする自分(または一人暮らしをする親)の資金・資産がどのぐらいあるのかを把握することです。
このページでは、親がいくらもっているかを聞き出す方法、老後資金の自己資金にはどんなものが入るのか、その資金、資産をどうやって管理しておくのかを紹介しています。
親の資金・資産をどうやって聞き出すのか
お金の問題は非常にデリケートな問題。親子であっても資産のすべてを把握している人は少なく、聞き出すのは気がひけます。ただ、今後親が突然倒れて聞けない状態になると、お金がどこにあるのかわからなくなり、亡くなった場合は、銀行口座は凍結され、しばらくは自由に引き出すことができなくなりますので、周りの人が把握しておくことが大切です。
親のお金の場合は、まずは“お父さん(お母さん)のために使う介護資金”であることを理解していもらい、その先どういう生活をのぞむかを親子で話し合いながら資産整理をしましょう。
自分の資金整理の場合は定年前10年前、50歳ぐらいまでにやっておきましょう。
老後の自己資金にはどんなものがあるのか
老後にはいってくるお金、今持っている所有財産にはこんなものがあります
口座の貯金 ・ 有価証券 ・ 外貨預金 ・ 国債 ・ 保険 ・ 金地金 ・ 土地や家 ・ 不動産取得
老後の自己資金何をどう把握、対処しておくのか
口座貯金
どの銀行に普通でいくら、定期でいくらを把握します。
もしこの先銀行が破綻した場合は、“ペイオフ”といって、1金融機関1預金者あたりの元本1,000万円までと、その利息等が保護の対象になっています。たくさんの銀行にバラバラに預けているなら、1つの銀行につき1000万までにして、できるだけ口座数を減らすよう整理します。3行以内がベスト。
引き出すのに手続きが面倒な定期預金は、金利も少ない今は、普通預金にしておいたほうが扱いやすいです。
通帳は定期的に記帳し、怪しい引き落とし、無駄な引き落としがないかも把握します。オレオレ詐欺など詐欺に巻き込まれないためにも一日の引き出し限度額を設定しておきましょう。
保険
どういう保険に入っているのか、見直せるものは見直しを。
不要な保険にはいってないか?
土地や家
土地の評価額は、固定資産税の納税通知書で知る事ができます。年をとったら家を売ればいいと考えていても、田舎の広大な土地は地価が下がったり、解体にもお金がかかり、思ったより資産価値はないことを理解しておくことも重要です。
家や土地は今現在そこに住んでいて、売ってしまったら住むところがなくなるというものは、老後資金を計算するときの自己資産には入れません。ただし、家を売って高齢者住宅に入るときの参考になるので、現時点での資産価値は確かめておきましょう。
家のローンは60歳までに終わらせるのが鉄則。ローン残高も把握します。
不動産所得
駐車場や賃貸マンションなどの不動産を持っていると、老後にも定期的に収入が入り、老後収入にもなります。これから買うには、人口が減り、空き家が増えていることを考えると都市部のマンション以外はリスクが高いです。
重要書類はひとまとめにして保管
通帳、重要書類、契約書はひとまとめにして保管。親の場合はこどもがその保管場所も把握しておく。自分の場合は、もしもに備えて誰かにまとめてあることを言っておく。
シニアの一人暮らしの家は狙われやすいので、現金を自宅に置くのは最小限にしましょう。
これらのお金が老後収入、自己資金となるお金です。これを元に一人暮らしの老後資金にいくら必要かを計算してみましょう。
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