シルバー人材センター - シニア一人暮らし準備ナビ

老後に一人暮らしをしているとメリハリがなく、寂しいもの。

ちょっと困ったので助けて欲しい、生きがいが欲しい、仕事とまではいかなくてもお小遣い程度のお金を稼ぎたい、という高齢者にシルバー人材センターというものあります。

シルバー人材センターは助けて欲しい人と助けてあげたい人をつなぐ場所。時間があるなら働いてみる、手伝ってほしいことがあるなら依頼してみることができます。

シルバー人材センターに仕事を紹介してもらうにはどうすればいいのか？　仕事を依頼するには？　また、どんな仕事があるのかなど、シルバー人材センターについて詳しく紹介します。

シルバー人材センターとは？

シルバー人材センターとは、シニアの就職を斡旋する公的機関。

シルバー人材センター　シニアの生きがい

地域に密着した、簡単でやさしいお仕事を個人や企業から依頼を受けて会員にお仕事を紹介してくれるところです。依頼者と会員は直接お金のやりとりはせず、間に、シルバー人材センターがはいってくれます。

高齢になると働きたくても働く場がないのが実情ですが、健康で働く意思があれば誰でも会員になれて仕事を紹介してもらえます。高齢になっても、人のために役立つことをして喜ばれ、わずかでも報酬を得ると、それが大きな生きがいにつながります。

シルバー人材センターは仕事を紹介してくれるばかりでなく、これらのような活動もしています。

技能習得講座は、就労するのに役立つ技術を教えてもらえるシステムです。例えば、介護のお手伝いがしたいけれど、資格を持っていないという場合、介護に必要な知識・技能を習得できる講座を受講できます。

受講したからといって、必ずその分野でお仕事がもらえるというわけではありませんが、場合によっては、お仕事の斡旋までつながっている講座もあります。

シルバー人材センターに依頼できる仕事は、簡単で補助的なことです。やってくれる人が高齢者なので、危険な仕事や有害な仕事はありません。
具体的にはこんな仕事があります

指導分野
家庭教師　・　学習教室の講師　・　パソコン講師　・　翻訳・通訳　・　自動車の運転

技術分野
庭木などの剪定　・　障子・ふすま・網戸の張替え　・　大工仕事　・　ペンキ塗り　・　衣類のリフォーム　・　包丁とぎ　・　しめ縄づくり

事務分野
一般事務　・　経理事務　・　調査集計事務　・　宛名書き　・　パソコン入力

管理分野
建物管理　・　施設管理（スポーツや遊戯施設）　・　駐輪（車）場の管理

折衝外交分野
販売員　・　配達　・　集金　・　営業　・　電気ガスの検針

一般作業分野
除草・草刈り　・　屋外そうじ　・　屋内そうじ　・　包装・梱包　・　調理作業　・　農作業　・　エアコン・換気扇の清掃　・　チラシ配り　・　荷造・運搬

サービス分野
家事サービス（掃除・洗濯・買い物）　・　福祉サービス（身の回りの世話・介助）　・　育児サービス（子守・送迎）

一般的には、草むしりなど、プロの業者に依頼するよりはずっと格安なことも多く、助けてくれる人がいない一人暮らしの人には非常に助かるシステムです。

元気なシニアが困っているシニアを支援するというのは、気が引けるという人もいるでしょう。ボランティアよりも少しでもきちんとした対価を支払うことで、手軽に利用できるサービスでもあります。

仕事をする人は高齢者ですが、仕事を依頼できる人は、高齢者に限らず、子育て中の人、介護中の人などどんな人でも依頼することができます。また企業や公共機関からの仕事依頼もあります。

シルバー人材センターは市区町村ごとに存在しますので、市役所にシルバー人材センターの場所を問い合わすかネットで検索（○○県　シルバー人材センター等）で探せます。

働きたいと思ったなら、近くのシルバー人材センターに問い合わせ、説明会に参加し、会費（年2,000円程度）を支払って登録します。おおむね60歳以上~登録できます。現在募集している仕事内容は直接センターへ行くか、ネットでも検索できます。

仕事内容は、子育てをしてきた人なら、こどもの送り迎え、パソコンができる人ならパソコン講習指導など経験をいかして選ぶと選びやすいでしょう。

シルバー人材センターは高齢者が働くことで生きがいを感じられるようになることを目的としており、安定した収入目的のものではありませんので、必ずしも仕事があるという保証はありません。

全国平均、月8~10日働いて　月3~5万程度の収入になっています。年金を受け取っていても働くことはできますが、確定申告が必要となることもあります。

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