高齢になって片付けられない、家の中がゴミ屋敷のようになってしまったという高齢の一人暮らしの人が増えてきています。若いときには、ゴミが貯まっても捨てることはなんでもありませんが、歳を重ねると体力的に片付けやゴミ捨てが厳しくなります。
自分が管理できないほどの荷物が家に山積みになっていると、火事や災害が起こった時に火が燃え広がったり、逃げられなくなって、大変なことになってしまいます。
できれば、荷物はちょっとずつ減らしてスッキリ暮らす準備をしておきたいものですが、高齢になってしまい、一人で片付けられないという時に、支援してくれるお片付け支援サービスを紹介します。
高齢で片付けができない人には、介護保険を適用してヘルパーさんに手伝ってもらうことができます。また、NPO法人やシルバー人材センターにやってもらうことも。
もっと本格的なお片付けなら、片付け専門のサービス業者~家事代行サービスのお片付け専門部門など色々あります。片付け支援サービスの内容、金額の違い。業者を選ぶ時のポイントなどを紹介します。
介護保険の『片付け』関連でできること
介護保険の『片付け』関連でできることは、本人ができない
- 洗濯物をひきだしにしまう
- 食事の片付けをする
などをヘルパーさんにやってもらう、手伝ってもらうこと。
基本的に、介護保険が適用されるのは、日常的な家事と本人に関わるサービス なので、日常的なお片付けに限ります。家がゴミ屋敷になってしまったので、全部を片付けてほしいといったことはやってもらえません。
また、洗濯物を引き出しの中にしまうことはやってもらえても、整理整頓までやってくれるかどうか、は解釈にもより、地域ごと、ヘルパーさんによっても対応に差が生じる場合があります。整理しないと介護をしてもらうのにままならない状態ということであれば、介護事業者やケアマネージャーに相談してみましょう。
『お片付け』を介護保険を適用させるには、介護度によって回数など制限があります。
自治体のお片付け支援サービス
公的介護保険とは別に自治体独自の支援サービスとして、『お片付け支援』を含むちょっとした家事支援をサービスを安く行ってくれるところがあります。
自治体独自の支援サービスは、各市町村の介護課や地域包括支援センターなどに問い合わせてきいてみましょう。
NPO法人やシルバー人材センターのお片付け支援サービス
介護度に制限がなく、掃除支援サービスを比較的安い金額でやってくれるのがNPO法人やシルバー人材センター。
介護度にはかかわらず、やってもらう内容にも制限がないので、日常的ではないお片付けも頼めます。
ただ、シルバー人材センターは、基本は高齢者の生きがいのための組織であり、NPO法人は高齢の為、日常のちょっとしたことができずに困っている人向けの有償ボランティアで、引き受けてくれる人は同じ高齢者で主婦経験のある人や講習を受けたサポータがほとんど。お片付けのプロではありません。
特にシルバー人材センターは、危険なことはでできないので、高い所に登ったり、重い家具を運んだりといったことはできません。
そこを理解して、一人暮らしのお片付け支援目的であれば十分なサービスです。お値段の目安は1時間1,000円前後~。
企業の掃除支援サービス
企業が行っているお片付けサービスには、①お片付けサービスを専門にしている業者と、②家事代行サービスの中でお片付け専門部門が引き受けるというところ、③普通の家事代行サービスととして引き受ける業者の3つのタイプがあります。
それぞれの違いはお値段と内容です。業者によりやってくれることが異なります。自分がやって欲しいお片付けの内容を考えて、値段を比較し、選びましょう。生前整理、不用品回収を行う悪徳業者も増えています。必ず最初に見積もりをとって、納得した上で契約しましょう。
①お片付け専門サービスの業者
お片付け専門の業者では、1日でまとまった本格的なお片付けをやってくれます
- 福祉施設に入るための不用品処分
- 入院のための荷物整理
- ゴミ屋敷を大掃除
のような一度にやってしまいたいときに利用できます。
金額の中には作業費、処理費、基本清掃、不用品運搬費込み。人形などは供養品として引き取ってくれ、不要な家具などは買い取りサービスも同時に引き受けてくれます。大型家具の移動、荷物の預かり保管は別途費用。
業者例:エクシア・ヤマトホームコンビニエンスの生前整理パックなど
すると色々でてきます。
②家事代行サービスのお片付け専門部門
日常的な片付けとはちがい、お片付け専門スタッフが整理整頓を中心にやってくれます。
全部出す ⇒ 収納場所のお掃除 ⇒ いる・いらない・保留品の分別 ⇒ 収納 など衣替えやキッチンまわり、お部屋の整理整頓を中心にやってくれる
③家事代行サービスの日常的なお片付けサービス
日常的なお片付け中心。買い物や食事を作るといった家事代行のうちの1つなので、専門の人は来ないが、お片付けに限らず、食事づくりや洗濯、お掃除、庭の手入れなど色々なことを一度に頼むこともできます。お片付けの内容に関しては応相談というところも多い。
お片付け支援サービスまとめ
一人暮らしでお片付けが一人でできないと感じたら・・・
- ヘルパーさんに手伝ってもらう(介護保険適用)
- NPO法人やシルバー人材センターを利用する
- お片付け支援サービスにやってもらう
- お片付けして欲しい内容によって業者を選択
- 業者契約の際は、必ず見積もりをとり、打ち合わせをする