一人暮らしで高齢になると、掃除をすることが負担になってきます。
実際、高齢、一人暮らしで家がゴミ屋敷になって、ヘルパーが中に入っていくのもままならないという人も増えてきています。物が多いと転倒やつまづきで怪我のもとになりますし、不潔にしていると病気の原因にもなってしまいます。
高齢で掃除ができない人には、介護保険を適用してヘルパーさんに手伝ってもらうことができます。他にもNPO法人やシルバー人材センター、企業の家事代行サービスを利用したり、ロボット掃除機を使う方法など掃除を助けてくれる方法を紹介します。
介護保険の『掃除』関連でできること
介護保険の『掃除』関連でできることは、
- ゴミ出し
- 部屋の掃除
- 窓拭き
- トイレ・お風呂掃除
などをヘルパーさんにやってもらう、手伝ってもらうこと。
基本的に、介護保険が適用されるのは、日常的な家事と本人に関わるサービス なので、日常的なお掃除と介護される本人が使う部屋やお風呂などになります。
一人暮らしの場合は、どの部屋も本人のみが使っているので、日常的に使っている場所はお掃除してもらえます。
逆にやってもらえないお掃除は
- 換気扇掃除などの大掃除
- エアコンのフィルター掃除
- テレビ台の下の掃除
- 車の洗車
- 庭掃除、草ひき
- 障子の張替え
など。
介護保険は市区町村ごとに少しずつ違うので、『日常的なお掃除』の内容は、解釈によって多少変わって来ます。詳しくは、ケアマネージャーや訪問介護事業所に聞いてみましょう。
例えば、お風呂の排水口のお掃除は毎日は無理でも、週1ぐらいでやってくれるところもあります。
介護保険を適用させるには、介護度によって回数など制限があります。
自治体独自の掃除支援サービス
介護保険には、色々と制限がありますが、特に制限のない自治体独自の高齢者支援サービスを行っているところもあります。掃除を含む家事支援サービスがないか市区町村の介護課や地域包括支援センター等で聞いてみましょう。
NPOやシルバー人材センターの掃除支援サービス
介護度に制限がなく、掃除支援サービスを比較的安い金額でやってくれるのがNPO法人やシルバー人材センターの掃除支援サービス。
介護度にはかかわらず、やってもらう内容にも制限がないので、庭掃除や草引きなど日常的ではないお掃除も頼めます。
シルバー人材センターやNPO法人は、業者ではなく、基本は高齢者の生きがいのための組織であり、やってくれる人は同じ高齢者で主婦経験のある方がほとんど。掃除のプロではありません。
そこを理解して、一人暮らしのお掃除支援目的であれば十分なサービスです。お値段の目安は1時間1,000円前後~。
企業の掃除支援サービス
企業が行っている掃除サービスで『ハウスクリーニング』というものがあります。『ハウスクリーニング』は、
- エアコンのフィルター掃除
- 換気扇・レンジフードの掃除
- 洗濯機の分解洗浄
などの高度の技術を必要とするもの。
一人暮らしの高齢者が日常的にやってほしいお掃除は、『家事代行サービス』の中のお掃除サービスで探してみてください。
企業が行う家事代行サービスは、時間制で、1時間3,000~5,000円ぐらいが相場。お値段が高いことがデメリット。掃除だけではなく、食事づくりや洗濯、お掃除、庭の手入れなど色々なことを一度に頼みたいときには便利なので、お金に余裕がある人は検討してみて下さい。
中には1000円代と安いところもありますが、時間が安いところは一度に頼むのは3時間以上など制約があることが多いです。
ダスキン
定期的に家を訪れるお掃除おまかせサービスがある。事前に打ち合わせするので安心。
例:キッチン(または浴室)+洗面所+トイレ 4週間に1回で16,200円(エリアによっても異なる)
ロボット掃除機に掃除してもらう
掃除機をかける、床拭き掃除をするお掃除に限れば、ロボット掃除機にやってもらうのもお手軽です。アイロボット社のルンバの他、パナソニックのルーロなど色々あります。
ロボット掃除機は高額で50,000~100,000ほどしますが、高齢な一人暮らしにおすすめなのが、比較的値段が安くて(2~3万円台)しっかり床拭き掃除をしてくれるアイロボット社のブラーバ。
音も静かで、市販の拭き取りを取り付けて家の中を雑巾がけしてくれます。音も静かで、細かいほこりも拭き取ってくれるので掃除機をかけなくてもわりときれいになります。長期的に考えると毎日誰かにお掃除やってもらうより、安いです。
掃除支援サービスまとめ
一人暮らしで掃除に負担を感じたら
- ヘルパーさんに手伝ってもらう(介護保険適用)
- NPO法人やシルバー人材センターを利用する
- 企業の家事支援サービスを利用する(ハウスクリーニングとの違いを理解する)
- ロボット掃除機を活用する