一人暮らしのシニアの3大悩みの1つは『健康』。年を重ねるにつれて、更年期障害、免疫力の低下、骨がもろくなるなど身体の不調や病気も増えていきます。
老後の準備のひとつとして考えたいのは、『いいかかりつけ医』を見つけること。一人暮らしの人でなくとも、病気にかかった時に一番たよりになるのはいい医者です。
かかりつけ医と大学病院の違い、かかりつけ医をもつメリット、シニア一人暮らしの人にどんなかかりつけ医がいいのかを紹介します。
かかりつけ医と大学病院の違い
医療には
- 病気になったりや事故にあったときの最初にみてもらう基本の医療
- 専門の治療を必要とする医療
- さらなる専門家がいないとできない検査・診察・手術を行う医療
と3つのステップがあります。
日本では、お医者さんにかかるルールが明確化されていないため、ちょっとした風邪でも大学病院へ行くという人もいますが、それはちょっと違います。
大きな病院が何時間待ちにもなるのはこのせいで、まずは病院は、近所のかかりつけ医に行くというルールを知りましょう。遠い大学病院まで通い、何時間も待つとよけいにしんどくなってしまいます。
大学病院へ行くような重症な病気である可能性があるなら、かかりつけ医が紹介してくれます。
紹介してくれる病院についても複数候補をあげ、詳しく違いをきかせてくれるお医者さんも多いです。
シニア世代がかかりつけ医を持つメリット
緊急時はどんな病院にいけばいいのかわからないことが多いもの。そんな時もとりあえずかかりつけ医に相談すると、その医者の専門外のときも、ふさわしい他の医療機関を紹介してもらうことができます。
かかりつけ医は普段の健康、病歴を知っているので、何かあったときに迅速にアドバイスを受けられるのもメリットです。救急車をよぶような時でも、ふだんどんな病気でかかっているのか、どんな薬を飲んでいるのかなどはっきりわかりますし、たらいまわしになることを避けられます。
紹介状なしにいきなり大学病院へいくと初診料5,000円がかかってしまいます。無駄な出費を抑えられます。
介護保険サービスについてや医療保険についても助言してくれ、在宅治療、訪問介護、介護が受けやすくなります。親身になってくれるのは大学病院の名医より近所のかかりつけ医です。
普段の健康管理から病気の治療まで、まるごと日常的にみてくれるお医者さんがいれば、万が一認知症になったときにもいち早く気づいてくれることでしょう。
シニア世代のかかりつけ医の選び方・探し方
かかりつけ医を選ぶポイントは、
- 自宅から近い
- よく話をきいてくれる
- 話がわかりやすい
- 手にあまる病気の時には、すぐに紹介状をかき、大病院へ送ってくれる
- クチコミで評判がよい
できれば自宅からすぐのお医者さんがいいですが、交通の便がよく通いやすいというポイントも。頻繁に通って、交通費がかかると負担が増えます。
きちんと話を聞いてくれるかどうか、信頼できるかどうかは相性もあります。長年住んでいる地域ならいいのですが、わからない場合には、50歳ぐらいから体の調子が悪くなるたびに近所の内科医をはしごすること。相性の合う内科医を見つけるまで探し、調子が悪くなったときには、その医者に必ず診察してもらう。そうすると、こちらの体質をしっかり把握してくれるので、適切な治療ができます。緊急な往診もしてくれます。それがかかりつけ医です。
大きな病院は待ち時間が長い割に診察時間が短く、不安になります。親身になって患者の話を聞いて、説明と治療方針をきちんと説明てくれる病院を探しましょう。話を聞いてもらえるだけでも気持ちが楽になることも多いです。
シニアのかかりつけ医 まとめ
大きな病院ではなく家から近く通いやすいかかりつけ医をもちましょう。
かかりつけ医の連絡先や担当のお医者さんの名前は、冷蔵庫などよくわかるところに貼っておき、いきなり倒れた時に誰かにわかるようにしておくことも大事です。
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