老後に一人暮らしで孤独死、倒れてしまった時、できるだけ早く発見してもらうためには、ふだんからセーフティネットを構築してくことが必要す。
その1つに、周りの誰かとつながる習慣をつけておくことがあります。毎日、毎週、同じ習慣で暮らしていると、いつもあの人がココにいるはずなのに来ない?!と誰かが気づき、心配して訪ねて来てくれるかもしれません。
このページでは、孤独死しないための生活習慣について紹介します。
1年のリズムで定期的に外出する
老後一人暮らしは、毎日が休日になってしまい、生活にリズムをつけないと、精神的にも肉体的にも健康に保てません。同窓会、町内の集まり、地域のお祭り、運動会、どんな会合でも出席するくせをつけましょう。
まずは1年の生活のリズムをつくります。
ふだんから約束は守る・メールの返信はきちんとする
メールやラインなどコミュニケーションツールは積極的に使いましょう。シニアになってからは、広く浅くいろんな人と幅広く連絡先交換をし、メールは見守り安否確認の1つであると考えましょう。
メールがきたら、必ずすぐに返信する。ブログやフェイスブックなど更新しているなら、定期的に更新しましょう。旅行にいく、ちょっと具合が悪いという場合なら、○○のためしばらく更新をお休みしますと書いておく。
いつもすぐ来るメールが来ない、毎日ブログが更新されないのはおかしいと気づいた家族、友人が気づいてくれるかもしれません。
友人に自宅の住所や場所を伝えておく
メールアドレスは知っているが、どこに住んでいるかは知らない という場合が少なくありません。サークルやボランティアなどで知り合ったお友達にも積極的に、住所や家の場所を伝えておきましょう。
合鍵を渡せる友達をつくる
誰もいない一人暮らしの家。連絡がとれず、心配になって見に来てくれた人がいたとしても、家に鍵が閉まっていたら、管理人や警察に連絡してまで入ってきてもらうのは結構ハードルが高いもの。親族ではない人が連絡が取れないと管理人に伝えても簡単に鍵を開けてはくれません。
もし近くに住んでいる一人暮らしの友達がいれば、お互いに連絡先を交換し、まめに連絡を取り合い、連絡が取れなくなったらお互いの家を訪ねてみるという取り決めをしておくと安心。
そして、ちょっとでもおかしいなと思ったら入ってきてねと合鍵を渡せるような関係を作りましょう。
また、シニア一人暮らしでは、鍵をなくすと大変。昼間なら不動産屋さんや工務店などに連絡できますが、夜で時間外だったりすると朝まで自分の家の中に入れなくなります。カギの110番など全国に鍵屋さんがありますが、とっても高額です。最新の鍵だと壊すのも大変。壊して⇒新規に取り付けでお値段も8~10万円する場合もあります。
合鍵は、家族がいれば家族に、いなければ信頼できる友達に預かってもらっておくと安心です。
毎週・毎日の定期的な習慣をつくる
毎週決まった曜日、決まった時間に、または毎日、同じ場所に通うことで、その日に来なかったら、周りの人があなたの異変に気づいてくれるかもしれません。
一日の中でも
朝起きる → 新聞をとりにいく → 犬の散歩 → 仏壇にごはん → 玄関の掃除 → 喫茶店へ
など必ずやるというルーティーンを作ります。
人に会って、つながりが作れ、さらに運動ができる、ルーティーンを組み込ませていきましょう。
行きつけの飲み屋・喫茶店・店を作る
毎週同じコースで散歩する毎日誰か(子ども・孫・友人)にメールする
毎日同じ時間に犬の散歩をする
同じ曜日、同じ時間に図書館に行く
友人・兄弟・こども毎週のように合う人をつくる
仕事に行く
ボランティア活動に行く
サークル活動に参加する
コンビニ、喫茶店の店員、スポーツジムのインストラクターなど顔見知りになり、会えば、挨拶をかわすように習慣づけましょう。弱いつながりでも構いません。老後においては、友達は、質より量を増やす努力を。
特に日本人は、家族以外のつながりが少なく単一のコミュニティに属している人が多いです。狭い中でもめごとがあると深刻化し易いのですが、JAGES(日本老年学的評価研究)によると所属しているコミュニティの数が多い人の方が要介護になりにくく長生きだという調査報告があります。
コミュニティに参加すれば知り合い、顔見知りができます。そこでできた仲間は、あなたが来なかった時に、『あれ?』『おかしいな?』と思ってくれたり、訪ねてくれたりしてるはず。してくれるような関係をつくりましょう。これが最強のセーフティネットです。
小さなおせっかいが命の恩人となります。